2012年5月30日水曜日

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入笠山。二日目の朝。
"早起きして隣の釜無山を目指す"という選択肢を遥か彼方に吹っ飛ばすくらい熟睡してしまいました。
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今日はロープウェイで下山して、早めに帰宅することにします。

コーヒーを飲みながら撤収作業をしていると、脇の道路に止まった車から人が降りてきました。
こちらに向かってきます。

「あまりいい気分じゃねえなぁ〜」(Xさん)
「…」(私)

「あまりいい気分じゃねえよぉ〜」(Xさん)
「…… あぁ!紅葉軒の社長さんに幕営許可を頂いてるんですよ〜」(私)

「おお、そうか!それならいいんだ」(Xさん)

良かった〜。何事かと思いました。
誤解も解けたようで、しばし立ち話していると

「時間あるんだろ、ちょっと案内してやる」(Xさん)
「…… はい!!」(私)

入笠山の西側には『JA上伊那』所有の牧場があり6月〜10月まで牛の放牧がおこなわれています。
Xさんはこの牧場の管理を任されているとのことでした。その牧場を車で案内してくれるようです。

この辺りは関係者以外立ち入り禁止の区域。
(Xさんは誤解したことに気を使ってくれたのか特別に案内してくれました。ありがとうございます!!)
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うお〜、広い!!
6月からは牛がココに来てのんびり暮らすのですね。健康な牛が育ちそうだ〜。

入笠山の北東側は富士見パノラマリゾートがあり冬はスキー、夏はマウンテンバイクで賑わっています。
西側はそれとはまた違った雰囲気。周りに見える山稜はとても女性的で、おもわず見とれてしまいます。
また、上空に雲がかかりづらいらしくJAXAの天文台があったりします。

なんとも素敵な場所ですが、残念ながら立ち入り禁止。牛さん専用だそうです。

時刻は12:00
入笠西側を案内していただき、紅葉軒のテン場まで送ってもらいました。
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撤収を終え下山開始。

テン場から歩いてすぐ、湿原の前にある山彦荘に到着。
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信州高原名物『そばドラ』ですと!?

買います。
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食べます。
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湿原を観ながら一つ頂きます。残り三つはお土産です。

おやつも食べたし、下山しましょう。
湿原を通ってロープウェイ乗り場に向かいます。スズランが咲くのはもうちょい後のようですね。
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ロープウェイ乗り場に到着。

『ハイカー専用』と書かれた切符を購入して乗り込みます。
おしぼりのサービスは最高に嬉しいです。
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昨日は250分かけて歩いて登りましたが、ロープウェイを使い10分で下山。
この時間はバスの運行が無いようなのでタクシーで富士見駅まで向かいます。
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駅に着きましたが、電車の時間までかなりあるので昼食を摂りたいところ。
運転手さんに食堂について聞いてみると、駅の目の前に2軒、路地を少し入った所に1軒あるそうです。

まずは『駅の目の前に2軒』の様子をみて、次に『路地を少し入った所の1軒』へ行ってみると…
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ん… なんか期待できそうな雰囲気。もしかしたら、、、
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ココにしましょう。

中に入るとウェイトレスの女性が一人、カウンターに座った近所の常連風のおじさん2人と話しています。
内装は暖炉があったりして落ち着いた雰囲気のペンションのよう。

メニューにある『ミックスグリル定食 ¥1,600』を注文。
1番下に書いてあった『ステーキ定食』が食べたかったのですが『¥4,000』となっていたので断念。

まずはスープがきました。普通に旨いです。
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おお〜、きました!!
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旨いです。デミグラスソースがかなり旨いです。(しっかり作られてるといった印象)
それから鉄板の中央奥に見えるのは意表をついて『ふろふき大根』これもおいしかった〜。
大満足で完食しました。

あとは電車に揺られて帰るだけです。
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Xさんが言っていたのですが、入笠山では多様な植生がみられるそうです。
それに、天文台があったり、マウンテンバイクやスキー、360度の眺望がえられる山頂へはロープウェイで簡単にアクセス。林道も整備されてて車やバイクでも来れる。

入笠山には、人を引き寄せる特別な何かがあるように思えます。
それゆえなのか、人の手が加わり過ぎているのが少し残念な気もします。

ハイキングにタイムマシンを使えるなら真っ先に訪れたい山です。

おしまい

2012年5月23日水曜日

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前回から引き続き入笠山。一日目の模様です。

時刻は15:30。
山と電柱に囲まれた、野球でもできそうな広大なテン場には私一人…
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夜はフカフカなダウンに包まれて寝たいので寝具を干して、、、

ミニバーベキューをしながらiPhoneでお気に入りの音楽を流したり、アニメを観たりして寛ぎます。
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*生肉の画像は見た目がアレなんで隠しました。
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このコップが出ているということは泡盛を飲み始めてるということですね。

暗くなるにはまだまだ時間があるので山頂へ行ってみることに。
紅葉軒のすぐ脇に山頂へ向かう道があります。所用時間は20分程。
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山頂に到着。写真左奥には南アルプス。甲斐駒、農鳥、仙丈が見えています。

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右を向くと中央アルプス。行ってみたいけどテン場がないからなぁ…

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で振り向くと八ヶ岳連峰がドーン。

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記念に一枚、セルフタイマーでパチり。

さて、あとは楽しみにしていたマナスル山荘新館での天体観測。
のはずでしたが、この日は午後からずっと曇り空。夜が訪れても雲は居座ったまま…

ここまで来ましたが、念願の天体望遠鏡を覗くことができませんでした。
残念。ゆっくり寝ることにします。


備忘録としてシェルター内の温度、今回の着衣、寝床をかいておこうと思います。
*①→③ 数字の少ない方が体に近く、増えるごとに外側になっていきます。

シェルター内は14℃~17℃を行ったり来たり。
かなり暖かかったです。

①. Patagonia / Logo Visor [57g]
②. Mountain Hardwear / Men's Stretch Rappel™ Bandana [32g]

③. finetrack / フラッドラッシュ®スキンメッシュT size-L [47g]
④. smartwool / Men's Microweight Crew size-M [177g]
⑤. MONTANE / Slipstream Gilet size-M [80g]
⑥. OMM / Cypher Smock size-M [249g]
⑦. Western Mountaineering / Hooded Flash Jacket size-M [277g]

⑧. Patagonia / Active Sport Brief size-M [43g]
⑨. Arc'teryx / Gamma AR Pant size-M/M [480g]
⑩. smartwool / PhD Running Light Mini [29g]
⑪. mont-bell / U.L.ダウンパンツ Men's size-L [190g]
⑫. mont-bell / エクセロフト フットウォーマー [151g]

⑬. mont-bell / U.L.スーパーストレッチ ダウンハガー#3 [640g]
⑭. 山と道 / U.L.Pad15s 100cm [75g]
⑮. 山と道 / U.L.Pad15s 45×30cm [20g]
⑯. mont-bell / U.L.コンフォートシステムピロー [68g]
⑰. MYOG? / Soft Tyvek® グラウンドシート 200×90cm [86g]


①〜② 頭部
③〜⑦ 上半身
⑧〜⑫ 下半身
⑬〜⑰ 寝袋・床系


②. のび〜る化繊の薄手ネックゲイター。万が一寒かった時は耳も隠せる。日差しが強過ぎて首の日焼けが心配な時は装着。などなど他にも活躍する場面が多いアイテム。

③. 一年中着ていく。Tシャツタイプがお気に入り。

④. 今年初のMicroweight(薄手)着用。秋が来るまでずっとコレ。

⑤. 行動中もずっと着用。なぜなら本来の目的以外にニプレス的な役目を担って頂いているから。

⑧. ウエストに縫い目がない化繊のブリーフ。着用しててストレスを感じないのでお気に入り。

⑬. 今回はここまでの保温力は必要なかった。トップキルトで良かったかも。

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星は全く見えませんでしたが、月がぼんやり見えてました。

つづく

2012年5月16日水曜日

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今年のゴールデンウィークは屋久島の予定でしたが、嫁の都合が悪くなってしまいキャンセル…

そんな訳で以前から気になっていたマナスル山荘新館(天体観測ができる!!)が4月28日から営業開始となっていたので、山荘のある入笠山にソロで行ってきました。

*天体観測は基本的に宿泊者のみだそうです。私は知らずに行ってしまいご好意に甘えることに。
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ピクチャ 4
入笠山は湿原地帯のスズランの群生や、マウンテンバイク、スノーシューなどアクティビティのスポットとして有名です。
この山に訪れる方の大半はゴンドラを利用して一気に山頂付近まで登ります。

私はというと、弛んだボディに活を入れるべく青柳駅から歩いて登ることにしました。
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歩く人が少ないようで、踏み跡がかなり分かりづらい。
が、FieldAccessをみながら探検気分で進みます。楽しいです。
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途中、何度か道を間違えながらも林道と交差するポイントに到着。しばし休憩。
ここで本日1人目のハイカーに遭遇しました。

休憩もほどほどに、先を目指します。
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すると本日2人目のハイカーならぬ虫屋に遭遇。
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「¥!>♂×&◎♯〜蝶がいるんですよ!!」(虫屋さん)
「ほ… ほほう!!それは凄いですね!!」(私)

会話の流れから推測するに、この辺りには凄い蝶がいるようです。

登山口から90分程で旧茶屋跡に到着。ここで昼食タイム。
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この日の昼食はおにぎりでも買おうと思っていたのですが、駅から登山口の間にコンビニなどは無く…
『夕食の締め』になる予定だったカップヌードル リフィルを頂くことにしました。

ここから先は山頂まで林道歩きが続きます。なので、、、
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車が来たら端によけます。
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バイクが来ると排気ガスで少々咽せます。
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私の住まいは環七沿いにあり、毎日を排気ガスと共に生活しております。
しかし不思議なもので山で少しでも排気ガスを吸うと、とたんに胸が苦しくなります。
「いやいや〜、お前さんいつも排気ガス吸ってんじゃ〜ん。急にゲホゲホって… ホントなのぉ〜?」
と口に出してはみるものの当然、肺からの返事はありません。

お花茶屋を通過。ここも閉鎖してます。
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ひたすらスイッチバックで林道を登り続け、道がフラットになってくると今は使われてないであろう小屋がちらほらと。

入笠小屋、湿原を通り過ぎると道が随分しっかりしてきました。
登れば登る程、道がキチンとしてくるというのは妙な気分です。
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そして、この緩やかな坂を登りきったところにマナスル山荘新館があります。
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この外観をHPで見た時から「絶対に行く」と心に決めておりました。
建物の裏手に合体ロボとか置いてあっても違和感ゼロです。

そして今日の宿泊地はマナスル山荘の向かい側。
入笠ハウス紅葉軒さんのテン場を事前にお借りしておきました。
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*私が行った日は今シーズンのオープンを迎えておらず、紅葉軒の社長さんと事前に電話でお話しして幕営許可を頂きました。

キャンプ場は建物の脇にあります。メチャクチャ広いです。
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写真からはわかりづらいですが、正面に中央アルプスがみえます。ついでに電柱もみえます。

幕も張り終わったので水を入手することに。
マナスル山荘で元気に働くおばあちゃんの姿が見えたので早速聞き込みです。
「この辺に水場ってありますか?」(私)
「下って左側の沢はどっちもキレイずらけ〜」(おばあちゃん)
そういえば来る途中に2カ所あったなぁ… おばあちゃんありがとうございます!!

で、5分程下ると道の脇にありました。
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もちろんセイシェルで浄化して使います。

水もたっぷり入手して幕営地に戻ると時刻は15:00。暗くなるまで時間はたっぷりあります。
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とりあえず持参した山形牛を食べながら、マナスル山荘で買ったビールをグビり。
弛んだボディに活を入れたものの、いきなり甘やかす私… 嗚呼、コリャ痩せないわ。

ずいぶん長くなってしまったので、今日はこのへんで。

つづく